11月11日に開催した慶應義塾大学理工学部「貢献工学」の講義では、講師として 株式会社ぐるなび 代表取締役会長・創業者、 株式会社NKB 取締役会長・創業者、 一般財団法人ホモコントリビューエンス研究所 代表理事・会長の滝久雄様をお招きしご講演いただきました。
※参考 ホモコントリビューエンス研究所HP
「貢献心は人間の本能である」ことを自らの体験をもとに気付いたエピソードを始め、「貢献心」の至上の成果物としての「使命感」について詳細な事例を交えてご説明いただきました。また、企業としての貢献のあり方、仕事への関わり方、社会との関わりなど、示唆に富んだ講話に聴講した学生の皆さんも真剣に聞き入っていました。
講演後の質疑では、卒業後の進路に関する相談やぐるなびの業務に活かすためのITを活用した仕組みの提案を行うなど、学生の皆さんが主体的、意欲的に講義に参加している様子が大変印象的でした。
学生の皆さんからいただいた主な感想や意見(抜粋)
・本講演並びに本講義全体で提唱されている「貢献心は人間の本能である」ということが本当だと考えれば、やりがいは即ち貢献心として言い換えることができるのではないだろうか。もし、物事に対して積極的になれないのであれば、他者のため、社会のために行動していると考えてみることによって、やりがいという貢献心への働きかけを得ることができると思う。
・“使命”という言葉は“夢”と置き換えられるのではないかと考えた。使命は何者かに与えられたことで受身な姿勢になってしまう危険性をはらんでいる。一方で夢は、自ら求め、自ら考えて産まれるもので、主体性を感じることが出来る。
・理系に進んだ者として技術という武器を身につけた上で、自分がこれから社会の為に何が出来るのかということを考えながら行動していきたいと思います。今後将来に向けて進んでいくときに、お金を大きくするために行動する人、自分の財産などの私欲のために行動している人の方が得をして楽しそうだと思うことがあると思いますが、そういったときに、本日の滝先生の話を思い出し、貢献心を忘れずにいたいです。
・やりたいと思うようになるには、やりがいを見つけられるように、その事に対して強い好奇心を持たなければならないと思った。その中では今回の話の中にあった起業家の精神を持つというのは大切である。起業家は既存のコンテンツの中にあるまだ人が目を付けていないところを探したり、そもそも未だ世に出ていないコンテンツそのものを、創造する必要がある。その精神を持っていると、自分がやらないといけない事に対しても深く考察を重ねるようになれる。
・大学3年のこの時期になると、就活で忙しくなる友人が増えて、その多くは処遇のいい企業に就職したいと頑張っている。しかし確かにお金は大事であるけれども、目的ではなく道具でしかないので、多くのことに興味を持ち、自分を生かしきれるような場所が見つけられたらと思う。
以 上